会長挨拶
岡山市手をつなぐ育成会会長 山 内 寿 子
今年度、第五代会長をお受けすることになりました。歴史ある「岡山市手をつなぐ育成会」の会長という大きな役に、身の引き締まる思いがしております。
昨今、福祉サービスの充実や、インターネットの普及により、障害のある子どもの保護者の意識も十年前とはかなり変化しているように感じます。福祉に関する情報もオンラインで簡単に手に入るようになりました。
しかし、そのような時代であっても、私たちは「人と人とのつながり」を一番大切なものと考えて会を運営しております。この「つながり」から得られる情報こそ、オンラインだけでは分からない「生きた情報」であり、何よりも確実で早いことを日々感じているからです。
私たち、障害のある子どもをもつ親は、日々困難と向き合っています。仕事や介護で時間がとれない、信頼できる人がいない等、様々なご事情から、誰にも相談できず、一人で悩まれているお母さんが、今なお沢山いらっしゃることと思います。このような方が取り残されることがないように、対面での繋がりに加えて、オンラインでもコミュニケーションをとれるよう準備を進めていこうと考えています。
そして、今年度「岡山市手をつなぐ育成会」は、法人格取得に向けて動き出しています。「岡山市手をつなぐ育成会」(当時は岡山精神薄弱児育成会)は、知的障害のある子どもたちの幸せを願い、昭和三十年に諸先輩方が設立し守って来られました。その思いを承継しつつ、時代に合った会となるようにアップデートをしてまいります。会員の皆さまにはどうぞご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
また、昨年より、親の会のメンバーで、(社福)岡山市手をつなぐ育成会の福祉ホーム・広瀬町仲よし、グループホーム・番町仲よしで日中のお手伝いをさせていただいています。実際にホームのお手伝いをすることは、知的障害のある子どもたちの「親なきあとの生活」を考える上で、大変勉強になっています。今後も(社福)岡山市手をつなぐ育成会との「つながり」を大切にし、連携をとりながら活動を続けていきたいと思っております。
法人格を取得し、パワーアップした岡山市手をつなぐ育成会にご期待ください。
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